株式ファンドが組み入れる東京ガス

東京ガス(登記社名:東京瓦斯、東証1部・証券コード9531)の業績が好調です。折からの原油安による恩恵が想定以上に効いており、2016年3月期は純利益において過去最高益を更新の見込みです。
ガス会社ながら電力事業にも参入しており、2016年4月から予定されている電力自由化を機に、ガスとのセット販売で電力事業を拡大していく戦略です。
東京ガスは、公共株の代表的存在であり、業績も安定していることから、安定運用型の株式ファンドにも組み入れられています。現在の株価は545.5円(2015年12月25日)で、年初来安値近辺に低迷していますが、特段の悪材料があるわけではないので、投資チャンスといえる水準になりました。
東京ガスの配当は安定配当方針のため、ここ数年10円配当が続いています。これを現在の株価で算出すると、配当利回りは1.83%となり、そこそこの利回りを確保することができます。2016年3月期の1株利益は51円予想ですので、PER(株価収益率)が10.7倍と低いのも魅力です。
よく、ライバルとして東京電力(東証1部・証券コード9501)と比較されますが、東京ガスには原発に依存する要素がないため、東京電力に比べて業績のブレは少ないといえます。その意味でもファンドが好む銘柄といって良いでしょう。
さて、この銘柄の将来性ですが、やはり電力事業の行方を見ないと判断は難しいものがあります。電力需要を上手く取り込めればガスと合わせた、総合エネルギー企業として、一段と業績が飛躍する可能性を秘めています。
一方で、電力小売り事業は多くの企業が参入しており、競争激化のあおりを受けるリスクは否定できません。あくまで、ファンドと同じく、東京ガスは安定運用株と割り切った方が良さそうです。

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